一眼レフで背景をぼかした写真の撮り方|カメラの設定も実例ありで解説

一眼レフの背景をぼかす要素で大切な絞りとF値の解説





一眼レフだとプロが撮ったような背景をぼかした写真を撮ることもそんなに難しくありません。

でも、せっかく一眼レフを買ってもオートモードで撮っていては背景をぼかした写真はうまく撮れません。

背景をぼかすために重要となってくる言葉に『絞り』と『F値』があり、一眼レフの設定を変える必要があります。

説明書並みに難しい言葉が出てくると、理解に苦しみますよね。

実はこの『絞り』と『F値』こそが一眼レフならではの背景をぼかした写真に一番大切な要素なんです。

絞り優先モードでF値を低くしてあげることで、背景をぼかすことはかんたんにできます。

スポンサーリンク

背景をぼかした写真を撮るために必要なカメラとレンズ

背景をぼかした写真を撮るためには、ある程度機材のスペックについても意識しておくと、より簡単に撮ることができるようになります。

カメラとレンズに分けて解説します。

カメラのスペック

一眼レフであれば、ミラーレスでも問題ありません。

1型センサーを搭載する高級コンデジでも背景をぼかした写真を撮ることはできます。

ただ、がっつりぼかして撮りたい場合は、APS-Cのセンサーサイズ以上の一眼レフがおすすめです。

センサーサイズについては、『【カメラ選びの基本】イメージセンサーの種類をサイズ別に比較』でまとめています。

Canonの一眼レフのおすすめランキング|タイプ別に9種類を紹介

2016.07.06

レンズのスペック

背景をぼかすためには使うレンズが重要です。

レンズによって、背景のぼけ方が全く変わってきますし、レンズによっては全然ぼけないこともあるからです。

背景をぼかしやすいレンズは明るいレンズです。

こんなレンズを選びたい

  • F値が低く明るいレンズ(F2.8以下)

レンズには、F○○という表記が必ずあるので、その数値が2.8より低いレンズを選べば間違いありません。

また、80mm以上の焦点距離のレンズなら、望遠側で撮ることで圧縮効果が出るため多少暗いレンズでも背景をぼかしやすくなります。

背景をぼかすための4つの条件

背景をぼかした写真を撮るために必要な条件は、大きくわけて4つあります。

  1. 撮影モードを変える
  2. 絞りの数値を開放よりで撮る
  3. 近づいて背景を離す
  4. 望遠側で撮る

撮影モードを絞り優先モードにする

撮影モードをオートにしていると、背景をぼかすことは難しくなります。

オートモードでは、カメラが明るさを自動で判断して明るすぎにならないように、自分が見ている景色よりも暗めの設定となってしまいます。

そのため、後述する絞りは絞った状態になることが多くなります。

撮影モードを『絞り優先モード』にすることで、絞りの数値を自分で変えることができるようになるため、背景のぼけ具合を調整することができるようになります。

絞り(F値)の数値を低くする

F値(えふち)と呼ばれる数値を調整して、レンズに取り込む光の量を調整します。

この数値を変えることによって、背景をぼかしたり、全体にピントを合わせた写真が撮影できます。

F値が低いほど明るいレンズになり、暗いところでの撮影に強くなります。

背景をぼかす大切な要素の一眼レフの絞りについての解説

画像:ソニーαで写真撮影を楽しむより引用

レンズの光をいっぱい開くことを『絞り開放』といい、目が見開いている状態になり、カメラに光がいっぱい入ります。

つまり明るい状態で、ピントの合う範囲が狭くなり、ピントの合っていない範囲を大きくぼかすことができます

F2からF2.8へ変えることを1段絞る、F2.8からF2へ変えることを1段開くと言います。

原理がわからないという方は、F値が小さければ背景がぼける、大きければぼけないとだけ覚えておけばOKです。

逆にレンズに光を入れないことを『絞りを絞る』といいます。

目がうすら目となるため、カメラに光は入りません。

結果、暗い状態になって、ピントの合う範囲が広くなり、全体的にピントのあった写真が撮影できます。

絞りとぼけの関係

絞り優先モードでF値を小さくすると、背景がぼけやすくなり、反対にF値が大きくなるにつれてピントの合う範囲が広くなり、背景がぼけなくなる。

被写体に近づいて背景を離す

一眼レフの背景ぼけは被写体と背景の距離で決まる

どんなレンズでも言えることですが、背景をぼかす効果を最大限に発揮させたいなら、被写体とバックとなる背景の距離を調節します。

背景をがっつりぼかしたい時は、モデルとなる被写体に近づき、背景までの距離を離します。

一眼レフで背景をぼかして撮影するために必要な条件

こんな感じになります。

背景となる壁に近ければ近いほど、ぼけにくくなります。

左の図のように、壁との間隔が広ければ広いほど、背景はぼけやすくなります。

望遠側で撮る

レンズの望遠側で撮影すると、よりぼけを出しやすくなります。

これは、圧縮効果と呼ばれるもので、遠くにある被写体をグッと手前に引き寄せることで被写体の背景のぼけを強調させることができます。

一眼レフの望遠レンズの望遠端で撮影した写真

この写真は、70-300mmの望遠レンズで撮ったもので、望遠200mmで撮影しています。

遠くから被写体である松にピントをあて、圧縮効果を狙って撮影しています。

F値は、通常の距離ではぼけないF5.6で撮影していますが、それでもここまでがっつりぼけるのは望遠レンズの特性によるものです。

撮影で使用したレンズはタムロンのレンズです。値段も安く、写りのいいコスパの高いおすすめレンズです。

F値の違いによる写り方の比較

実際に絞りを変えていろいろな条件で撮影してみました。

撮影したカメラはソニーのα7 Ⅱで、絞りの設定値はF1.8、F2.8、F5.6、F8、F16で撮影した比較写真です。


F1.8でフィギュアを撮影した写真F1.8で撮影
F2.8でフィギュアを撮影した写真F2.8で撮影
F5.6でフィギュアを撮影した写真F5.6で撮影


F8でフィギュアを撮影した写真
F8で撮影
F16でフィギュアを撮影した写真
F16で撮影

 

ざっと全部の写真を見てみると、F値が低ければ低いほどピントの合う範囲が狭く、ぼけやすくなっています。

開放のF1.8で撮影すると、ピントの合う範囲がかなり狭くなっており、その他の部分が大きくぼけていることがわかります。

2段絞ってF2.8で撮影すると、少しくっきりと写りました。

これでもまだピントの合う範囲は狭く、隣に写るものはまだぼけている状態です。

 

さらに3段絞ってF5.6で撮影。少しずつピントの合う範囲が広くなってきていることがわかります。

もう1段絞ってF8.0で撮影すると、ほぼ全体的にピントが合うようになってきています。

 

F16で撮影すると、完全に後ろの背景までピントが合っていることがわかります。光量・感度不足で手ぶれしてしまっていますが、お気になさらず。

F値の違いによるぼけ方

同じ距離で撮影しても、F値を変えるだけで背景のぼけ具合は変わってくる。

スマホのぼけと一眼レフのぼけの違い

最近では、スマホでも背景をぼかした写真は撮ることができますね。

私もiPhone Xを使っていますが、iPhoneならポートレートモードを使えば、かんたんに背景をぼかした写真を撮ることができます。

実際、スマホのぼけと一眼レフのぼけはどのくらい違うのかを全く同じ条件下で撮り比べてみました。


iPhone Xのポートレートモードで撮影した背景をぼかした写真iPhone Xで撮影


ソニーの一眼レフで撮影

 

写真の色味はレンズによって変わってきますが、背景のぼけ自体はスマホでも一眼レフでもパッと見はそれほど変わりありませんね。

一眼レフで撮影した写真は、絞りを開放の状態(F1.8)で撮影しています。

スマホは絞りの設定は、調べてみるとF2.4でした。

見比べてみると、正直そんなに大差ないかと思いますが、よく見てみるとスマホはぼけの量と質が一眼レフほどではありません。

一眼レフのぼけの方がより立体感が出ていることがわかります。

これはイメージセンサーの大きさも関係しています。

スマホの背景のぼけ方は、擬似的にぼけを作り出しているため、どうしても一眼レフと比べるとぼけの滑らかさに不自然さが出ます。

ぼけの質ってなんやねんって感じですよね。

でも、一眼レフの写真に慣れてくると、ぼけ方にもこだわりが出るようになってきます。

あともう1つ重要なことが、スマホのぼけはぼけの量を調節することはできませんが、一眼レフはぼけの量やぼかし方をコントロールできます。

一眼レフは、F値を変えることでぼけを少なくしたりすることができます。

スマホと一眼のぼけ

スマホでも背景をぼかすことはできるが、一眼レフと比べるとぼけの質は劣ってしまう。背景のぼけ具合を調節することができるのは、一眼レフだけ。

【実例付き】一眼レフで背景をぼかした撮り方

それでは、具体的に背景をぼかした写真の撮り方を解説していきます。

背景をぼかした写真を撮るには、一眼レフカメラと単焦点レンズが1本あればオッケーです。

それでは必要となるレンズのスペックを見てみましょう。基本的にAPS-Cのカメラであれば問題ないですが、焦点距離は標準域の50mmくらいがよりぼけやすいです。

 

背景をぼかした写真を撮るために必要なテクニックをおさらいしておきます。

  • 絞り優先モードを使う
  • F値を低くする
  • 被写体に近づいて背景を離す
  • ズームレンズの場合は、望遠側で撮る

 

では、実際に撮ってみましょう。

露出(明るさ)の値は自由に変えてもオッケーです。ISOもオートで構いません。

この設定で被写体に近づきます。この時、被写体と背景は間を広くとっておくことがミソです。


一眼レフの撮影モード絞り優先モード(A,Av)に
背景をぼかして撮影するためのカメラの設定F値を低くする
絞り優先モードで背景をぼかして撮影した写真背景を広く撮って撮影

 

壁などが撮ろうとしている被写体のすぐ後ろにあると、背景をぼかしにくいので、離して撮るようにしましょう。こんな感じに撮れます。

ちなみに撮影時の設定はこんな感じです。

撮影モード:A(絞り優先モード)F2.0 SS 1/2000 ISO 100 露出-0.3 WB オート

参考までに同じ写真で絞りをF8まで絞って撮ると、こんな感じに写ります。

絞り優先モードで背景をぼかさず撮影した写真

背景がうっすらわかるようになっていますね。

絞りを絞ってF11とかにすると、さらに背景にもピントが合ってスマホのように全体にピントが合った写真になります。

あまりF値を上げすぎると、解像度が落ちてしまうので上げすぎには注意してください。

背景をぼかした写真の撮り方【まとめ】

一眼レフで背景をぼかすことはそんなに難しくありませんでしたね。

背景をぼかす上で必要となってくる『絞り』と『F値』についての基礎知識さえあれば誰でもかんたんに設定次第でぼかした写真は撮れます。

撮影するものや場面によって、この絞りの数値とシャッタースピードは変える必要が出てくるので、今後の上達のために覚えておきたい知識です。

 

一眼レフはスマホや普通のコンデジと比べて、ボタンやダイヤルも多いので設定や撮り方などが難しいと思われがちです。

確かに慣れるまでは何から触っていいかわからずにつまづいてしまうことも多いです。

しかし、設定や使い方に慣れてしまえば雑誌やプロのカメラマンが撮っていたような写真でも撮ることはできます

設定や撮り方を体系的に学べる教材で勉強するのも1つの手です。

>>買い切りでずっと使える一眼レフ上達講座の詳細はこちらへ

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク



          data-matched-content-rows-num=”3″
data-matched-content-columns-num=”3″
data-matched-content-ui-type=”image_card_stacked”>

一眼レフの背景をぼかす要素で大切な絞りとF値の解説

シェアしてもらえると喜びます★

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

ryopeijun

一眼レフ歴3年の30代初心者カメラマンです。 当ブログは、一眼レフを始めてみたい人や買ったはいいけど、なかなかうまく使いこなせない人に向けて、一眼レフの楽しさを簡単に伝えることを目的として始めました。自分が昔知りたかった情報をもとに初心者~中級者の方におすすめな情報を発信しています。SNSもいろいろとやっていますので、興味持っていただけた方は軽くフォローお願いします★ かなり喜びます。